今回は2012年3月に発売されたNikon D4について、現在2025年時点での視点でご紹介していきます。
当時では、プロが使用するフラグシップ機として活躍していた一眼レフカメラになります。
このカメラが、現代でどこまで通用するのか詳しく見ていきます。
・プロ機を安く使ってみたい
・堅牢な見た目のカメラが欲しい
・上質なシャッターフィーリングを体験したい
それでは早速本題にいきましょう!
なぜいまさら一眼レフなのか?

近年ミラーレスが流行っている時代に、なぜ今頃になって一眼レフを推しているのか?
理由としては様々ありますが、大きく分けると三つあります。
カメラらしい感覚
まず、一つ目はミラーレスカメラではなかなか実現できない「カメラらしい感覚」です。
ミラーレスカメラはその名の通り、ミラー(反射鏡)が存在しないため、一眼レフカメラ特有のシャッター音や振動を完全に再現することが難しいです。
これらの音や振動は写真を撮る際の臨場感を高めてくれて、写真撮影をよりリアルに感じさせてくれます。
頑丈な構造とフォルム
二つ目は、一眼レフカメラの頑丈な構造とフォルムです。
ミラーレスカメラは小型軽量を追求しており、一方で一眼レフカメラはその真逆に存在します。
しかし、この逆転したアプローチが魅力の一因となっています。
一眼レフカメラを手にすると、堅牢なボディやしっかりとしたグリップの握りごたえ、そしてその重みを感じることができます。
これらの要素は、実際に一眼レフカメラを使用した人にしか理解できない特別な感覚になります。
手頃な価格で入手できる
三つ目は、手頃な価格で入手できる点です。
現代のミラーレスカメラは、APS-Cセンサーサイズのものでも最低価格が8万円から10万円以上することが一般的です。
初心者やカメラに気軽に入門したい人にとっては、これは高額すぎてハードルが高いことがあります。
一方、中古の一眼レフカメラは価格もリーズナブルで入手でき、カメラの趣味が合わなかった場合や高性能なモデルにアップグレードしたい場合でも、安心して取引ができるという利点があります。
Nikon D4を今こそ注目する理由
D4は現代でも十分な性能

このD4が、現代に通用する理由は多く存在します。
1620万画素ということでミラーレスカメラに劣るように見えますが、実はこの画素数で問題ないことが大半です。
つまり撮影データの容量が比較的に軽くなり、メモリーカードやパソコンのストレージを圧迫することなく使用できるのが魅力的。
画質については、大きいポスターに印刷したりクロップをしない限りは必要十分と言えます。
さらに縦グリップが付いているので、SNS投稿でよく使用される縦写真も非常に撮りやすく、取り回しも抜群です。
本体の重さは当然重いのですが、人間工学に基づいて作られているので、体感はさほど重量を感じません。
私は、ニコンの一眼レフでD7100、D300、D810と使用してきましたが、圧倒的に一番推せる機種になります。
D4は使い心地がいい

このD4の堅牢さは、通常の一眼レフよりも勝っています。
最大の理由は、縦グリップにあります。
重量は嵩みますが、縦写真の撮影が扱いやすくなり、インスタグラムの投稿が多い人にはもってこいの機能になります。
D4は撮影体験がミラーレスカメラに比べて高い

シャッターフィーリングは、通常の一眼レフに比べて圧倒的に気持ちよく、一枚一枚の写真に愛着が湧きます。
ミラーレスでは、文字通りミラーが存在しないので手に伝わる振動や感覚が非常に弱い。
本来、撮影時に感じる気持ちのいい感覚を体験できるのは一眼レフだけです。
その感触を感じつつ、出来上がりの写真も満足できるのがD4になります。
Nikon D4のスペック

ファインダー | アイレベル式ペンタプリズム使用一眼レフレックス式ファインダー |
マウント | Nikon F |
イメージセンサー | ニコンFXフォーマット(CMOS) |
シャッター | 1/8000~30秒(1/3、1/2、1ステップ)、Bulb、X250 |
ISO感度 | ISO 100~12800(1/3、1/2、1ステップ)、ISO 100に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 50相当)の減感、ISO 12800に対し約0.3、 0.5、 0.7、 1段、2段、3段、4段(ISO 204800相当)の増感、感度自動制御が可能 |
カードスロット数 | 2つ(XQDカード、CFカード Type I) |
フォーカスポイント数 | 51点 |
サイズ | 約160×156.5×90.5 mm |
重量 | 約1340g(バッテリーおよびXQDメモリーカードを含む、ボディーキャップ、アクセサリーシューカバーを除く)約1180g(本体のみ) |
このカメラは、NikonでいうところのFXフォーマット機になります。
シャッタースピードは最大で1/8000、ISO感度は50相当まで下げることが可能なので、スポーツ撮影や野鳥のような激しく動く被写体を捉えたり、ノイズが少ない写真を作成したりすることが可能です。
カードスロットは、XQDカードとCFカードの2つがあります。
必要に応じて、それぞれに異なる種類のファイルを分けたり、バックアップとしても利用できます。
現在、多く利用されている「CFexpress Type B」は、使用できませんのでXQDカードを準備しましょう。XQDはZシリーズカメラでも使用できるので、購入しておいても損はないと思います。
CFカードは古く入手が少し難しいので、SDカード→からCFカードに変換できるものを利用しましょう。
Nikon D4の外観

縦グリップが装着されていて、尚且つ全体的に大きめに設計されています。
モニターは3.2型と必要十分ですが、写真の画質に追いついていないので少し微妙な印象です。
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gを搭載してみると重さが約1.6Kgになります。
軽いとは言えませんが、当時の技術者の努力で重さを大きく感じない作りに仕上がっています。
Nikon D4の写真
今回使用したレンズはAI AF Nikkor 50mm f/1.8Dになります。
NIKKORシリーズの目立たない安価のレンズをご存じでしょうか? それが今回ご紹介する「AI AF Nikkor 50mm f/1.8D」です。 この記事では、そんな目立たないのに写りはしっかりしている「AI AF Nikko[…]














最後に
いかがだったでしょうか?
D4は前線から離れているカメラですが、「金額のバランス」「所有欲」「性能」が安定しています。
ミラーレスに欠けているシャッターフィーリングを改めて感じ、カメラの本来の楽しみが蘇りました。
もしシャッター数が少ない期待や、綺麗なボディを見つけたら手に入れて、実際に体感してみてください!
以上、Nikon D4のご紹介でした。
今回紹介したカメラはこちら
他にもNikon一眼レフカメラもご紹介していますので、合わせてご覧下さい。
今回は2009年8月に発売されたNikon D300Sについて、現在2025年時点での視点でご紹介していきます。 当時では、フラグシップ機として最前線で活躍していた一眼レフカメラになります。 名機と言われるこのカメラが、202[…]