レンズを購入する際、多くの人が何を重要視するかについて考えてみましょう。価格、写り、デザイン、焦点距離、F値など、さまざまな要因が挙げられます。
現代のレンズには確かに多くの利点があります。軽量で頑丈なプラスチック製で、持ち運びが簡単です。
しかし、ここではあえて意図的にオールドレンズをおすすめする理由を紹介したいと思います。なぜ最近ではオールドレンズが再評価されているのでしょうか?それは、現代のレンズには個性が不足しているためです。
オールドレンズには、現代のレンズでは表現できないスタイル、センス、個性を引き立てることができる特別な魅力があります。
その魅力を5つご紹介しますが、注意してください。これらの魅力に触れると、現代のレンズには戻れなく。
オールドレンズの選択肢はほぼ無限




何十年も前のレンズは、その構造が単純であるため、現代のレンズに比べて安価に入手できることがあります。
例えば、「Ai NIKKOR 24mm f2.8」のようなレンズを使うと、迫力ある写真を撮影することができます。しかし、こうした古いレンズでも、通常¥10,000以下で購入できることが多いです。
さらに、多くの種類のオールドレンズが存在し、さまざまな焦点距離を試すことが比較的低コストで可能です。
「Ai NIKKOR 24mm f2.8」のレンズレビューもありますので是非そちらもご覧ください。
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オールドレンズは節約になる


オールドレンズの利点は、最新のレンズと比較して大金を支払わなくて済むことです。
まず、次のシナリオを想像してみてください。あなたのお気に入りのカメラメーカーが新しいレンズを発売しました。必要だと感じる焦点距離ですが、これまでに使用したことがないものです。
そこで、あなたはそれに大金を払って、気に入るかどうか分からないものを購入しますか?それともリスクの少ないオールドレンズを選びますか?
使ったことのない焦点距離を購入するよりも安価なレンズで距離感を掴む方が、経済的にも賢明な選択と言えるでしょう。
オールドレンズ特有の表現


最新のレンズは、機能面で優れており、便利なAF機能と驚くほどシャープな画像を提供してくれます。しかし、最新のレンズが常に全ての人に求められるわけではありません。
シャープさを抑えたり、エッジを柔らかくしたり、Lightroomでビンテージフィルターを適用したり、過度な調整を行ったりすると、写真が強制的に変更されたように見えてしまいます。
オールドレンズを使用することは、写真の本質的な要素をビンテージな雰囲気で表現できる力を持っています。
画質もレンズによって異なることを忘れないでください。
新しいレンズは技術的に優れていますが、不完全な部分がオールドレンズの味でもあります。
過去にご紹介した「Helios-44-2 58mm f2」のようにレンズそのものが持っている特殊なボケなどがそれにあたります。
こちらの記事で紹介していますので是非合わせてご覧ください。
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撮影スキルの向上


古いレンズは新しいカメラとは異なり、電子的な通信ができないため、オートモードでの撮影はできません。つまり、マニュアルモードでの撮影が必要になります。
私の感覚では、マニュアルモードでの撮影は撮影技術の向上の手助けになると考えています。また、ゾーンフォーカスと呼ばれるピント合わせのテクニックについても、そのうち学びたいと思うでしょう。
オールドレンズが出す特殊なエフェクトが撮影スキルの向上に繋がるわけではないことを忘れないようにしましょう。
上手い写真かは構図、足し引き、光の調整でほとんどが決まると言ってもいいです。
代償が最小限


すべてのオールドレンズが良いとは言いませんし、中には酷いものも存在します。しかし、その中から素晴らしいレンズを見つけることは非常に楽しく、魅力的です。
また、オールドレンズは非常に手軽に入手できます。フリマアプリ、Amazon、ハードオフ、中古カメラショップなどでたくさん販売されており、手頃な価格で入手できます。前述したことと重複しますが、どれも通常¥10,000以下で手に入ります。
現代の高価なレンズを購入する前に、まずは手元にあるオールドレンズを試してみることをおすすめします。何があっても、失うものは最小限です。
最後に
世の中には非常に多くのレンズが存在します。まずは撮影したい焦点距離から選び、オールドレンズを提供しているオンラインショップで入手可能な選択肢を探すことをおすすめします。
ただし、レンズの購入は無限に広がる世界で、注意が必要です。散財してしまうとキリがないこともあるため、自制心を持つことが大切です。しかし、その分レンズを探し続ける楽しみもまた一つの魅力です。
この記事が誰かの役に立たてれば嬉しいです。