【カメラ初心者向け】絞り開放のメリットとデメリットについて徹底解説!

絞り開放は、被写体と背景を強調して、よりドラマチックな写真を撮影したい場合に有効な設定です。

メリットは多く存在しますが、デメリットもいくつかあります。

今回は絞り開放での撮影にどのような効果や、写真に起きる現象についてご紹介します。

絞り開放を使いこなして、より美しい写真を撮影しましょう。

絞り開放とは?

絞り開放とは、レンズの絞りを最も開放した状態で撮影することを指します。

つまり、レンズが許容する最大の光量を取り込むことができます。

F値が小さいほど絞りが大きく開いており、F値が大きいほど絞りが閉じています。

絞り開放を使用すると、レンズにより多くの光が取り込まれ、明るい写真を撮ることができます。

絞り開放のメリット

それではまず、絞り開放でのメリットについてご紹介していきます。

被写体を明るく撮影することができる

ザ・タワー横浜北仲の写真_5

絞り開放は、被写体を明るく撮影できるというメリットがあります。

これは、絞りを開放すると、レンズからより多くの光が入るためです。

そのため、夜景撮影や暗い場所でも被写体を明るく撮影することができます。

また、絞り開放は被写体と背景の距離感を表現しやすく、ボケを表現するのにも有効です。

被写体と背景の距離感を表現しやすい

路上で座っている男性

絞り開放は、被写体と背景の距離感を表現しやすいというメリットがあります。

これは、絞りを開放すると、レンズから入ってくる光の量が大きくなると同時に、ピントが合う範囲が狭くなるためです。

そのため、被写体にピントを合わせると、背景がボケて、被写体と背景の距離感を強調することができます。

ポートレートや風景写真などの撮影にも効果的です。

ポートレートでは、絞り開放で撮影することで、被写体の顔を際立たせ、背景をぼかしてドラマチックな印象を出すことができたり、被写体の背景をボケさせることで、被写体をより大きく、より印象的に表現することができます。

風景写真では、絞り開放で撮影することで、被写体に近い部分にピントを合わせ、遠くの部分をボケさせて、被写体を引き立たせることができます。

シャッタースピードを速く保つことができ

動く被写体を撮影する際に有効な設定です。

例えば、スポーツや子供の動きなどを撮影する場合、絞り開放にすることで、シャッタースピードを速く保ち、ブレずに撮影することができます。

さらにシャッタースピードを速くできることにより、ISOの値を最小限にでき、高画質な写真を暗所でも撮影することができます。

絞り開放のデメリット

次は絞り開放のデメリットについて、ご紹介していきます。

被写体のピントがぼやけやすい

絞り開放は、被写体と背景の距離感を表現しやすく、ボケを表現するのにも有効ですが、被写体のピントがぼやけやすいというデメリットもあります。

これは、絞りを開放すると、レンズから入ってくる光の量が大きくなると同時に、ピントが合う範囲が狭くなるためです。

そのため、被写体にピントを合わせたとしても、背景がボケて、被写体のピントがぼやけることがあります。

レンズの歪みが目立ちやすい

絞り開放は、被写体と背景の距離感を表現しやすく、ボケを表現するのにも有効ですが、レンズの歪みが目立ちやすいというデメリットもあります。

これは、絞りを開放すると、レンズから入ってくる光の量が大きくなると同時に、レンズの歪みも大きくなるからです。

そのため、被写体の形がゆがんで見えることがあります。

レンズの歪みを抑えるには、以下の点に注意しましょう。

  • 絞りを開放しすぎないようにする
  • 被写体とカメラの距離を近づける
  • ズームレンズを使用する
  • マニュアルフォーカスを使用する

光の逆光に弱く、フレアが発生しやすい

絞り開放は、被写体と背景の距離感を表現しやすく、ボケを表現するのにも有効ですが、光の逆光に弱く、フレアが発生しやすいというデメリットもあります。

これは、絞りを開放すると、レンズから入ってくる光の量が大きくなると同時に、レンズ内の反射も大きくなるからです。

そのため、太陽や強い光源が画面に入ってしまうと、フレアが発生して、写真が汚く見えてしまう場合があります。

フレアを抑えるには、以下の点に注意しましょう。

  • 太陽や強い光源を画面に入れないようにする
  • レンズフードをつける
  • レンズを遮る

最後に

絞り開放は、私もよく活用している設定です。

特に暗所の撮影が多い私にとって、必須な設定です。

絞り開放で撮る理由、撮らない理由などを明確にしておくと、作品作りもハッキリしてくると思います。

さらに絞り開放のメリットとデメリットを理解して、効果的に活用して写真作りをしていきましょう。