【フィルムカメラ】ソ連製レンジファインダーZorki-4(ゾルキー4)実写レビューと作例紹介

フィルムカメラの巨匠といえばLeicaですが、代替品の優秀なカメラがあるのをご存じでしょうか。

それが今回ご紹介するZorki-4(ゾルキー4)になります。

コピー品でもクオリティ面をカバーするこのカメラは、絶大な人気を誇り愛されてきました。

はじめに

Zorki-4は有名なLeicaスクリューマウントカメラのコピー品で、モスクワの機械工場であるKMZ (Krasnogorski Mekhanicheskii Zavod)によって1954年に登場しました。

ЗОРКИЙ=Zorkiはロシア語で「鋭い目」という意味です。

当時Zorki-4はLeica、Nikon、Canonとの競争相手と戦い生き残り、17年間の生産に成功しました。

そしてLeicaの代替品として安価でシェア率はものすごく、今でも中古ショップで多く出回っています

生産台数はなんと1,700,000台以上にものぼり、かなりの人気機種だったのが分かります。

Zorkiシリーズは別フィルムカメラFEDの修正版という位置づけになっています。

輸出されたバージョンはラテン文字で書かれていますが、国内向けに作られたバージョンはキリル文字になっています。

私が持っている機種はキリル文字なので国内向けのものになります。

当時販売されていた時には「Industar-50 F3.5」または「Jupiter-8 F2」レンズが付属していました。

どちらのレンズも別記事で紹介していますので合わせてご覧ください。

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使用感

材質は金属、鋳造アルミニウムで重量は687gです。

横走布幕のフォーカルプレーンシャッターです。

巻き上げレバーはダイヤル式になっており、少し固めになっています。

シャッタースピードは1s-1/1000+Bulb、セルフタイマーがあります。

対応マウントはL39となっており、幅広くレンズを取り付けることができます。

フィルムの装填は取り外しができるスプールに付けてからセットする仕様です。

価格

フリマサイトやオークションサイトでは、だいたい¥5,000~¥10,000で取引されています。

私は中古のカメラショップで¥10,000で購入しました。お店によってはさらに安く買える可能性があります。

作例

使用フィルムは「Kodak GOLD 200」と「AGFA HDC plus 400」です。

最後に

ご紹介したZorki-4ですがレンジファインダーカメラの中で一番のお気に入りです。

出来上がった写真の完成度も重要ですが、撮影しているときに使うカメラのビジュアルも写真作りの感性に影響します。

この記事をみて少しでも多くの人が、このカメラに触れて楽しさを経験してもらえたら嬉しいです。