ソ連時代の人気コピーレンズの中の一つJupiterシリーズ。
種類も豊富でそれぞれの特徴がある個性豊かなレンズです。
今回はそんなJupiterシリーズの「Jupiter-8 50mm f2」について作例と合わせてご紹介します。
「Jupiter-8 50mm f2」について

焦点距離 | 50mm |
絞り | 最小 f2.0 – 最大 f22 |
レンズ構成 | 3群6枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
撮影距離 | 最短 1.0m – 最大 ∞ |
フィルター径 | 40.5mm |
マウント | L39 |
重さ | 130g |
1950年代から1991年の間ソ連崩壊まで長く製造されました。
ちなみにバージョンは4種類あります。
今回ご紹介しているレンズは1960年代に製造されたバージョン2になります。
このレンズは、戦前の「Carl Zeiss Sonnar 50mm f2」レンズのコピーです。
このレンズはコストパフォーマンスが非常によく、とてもシャープで演色性も優れています。
材質ですがアルミニウムでできているので大きな衝撃を加えると歪む可能性があります。
ですが重量はかなり削減されているのでポケットに入れてもそこまで重さを感じません。
フレアコントロールを軽減するために、前玉にシングルレンズコーティングが適用されていますがコントラストとフレアに若干弱い気がします。
滑らかなボケで撮影したい場合は、満足いく結果を出してくれます。
過去に紹介したソ連製レンズでさらに安く、しっかり撮れる小型のレンズがあります。
こちらの記事で紹介していますので合わせてご覧ください。
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価格
フリマサイトやオークションサイトでは、だいたい¥9,000~¥15,000で取引されています。
オールドレンズなのでもちろん中古になります。
下のボタンから「Jupiter-8 50mm f2」を探してみて下さい。
もしかしたら状態がいいものや格安で出品されているものがあるかもしれません。
外観


マウント変換アダプター


中国の会社が手掛けるK&F CONCEPTのマウント変換アダプターを今回は使用しました。
非常に頑丈な印象で機能面は特に問題ないです。
私はレンズ側がL39マウント、ボディ側がNikonのZマウントに変換できるものを使っています。
いつもこの変換アダプターには助けられています。
M39とアダプターに表記されていますが問題なく使えます。
あくまでマウントを変換するものなので、絞りやフォーカス、手振れ補正といったものはついていません。
作例










最後に
弱点の落とすと簡単に破損するアルミニウム鏡筒がやや心配ですが、コンパクトと軽さの代償と思えばそこまで気になりません。
撮影結果もそこまで問題になることはないのでオールドレンズ選びの候補に入るいいレンズだと感じました、ぜひお試しを。