今回は、オールドレンズと言えばの代表格、ロシア製レンズをご紹介します。
「Helios-44-4 58mm f2」は、ユニークな渦巻き模様のボケを出すレンズです。
そして歴史も深く、たくさんの人に行き渡ったレンズとなります。
歴史と作例を合わせてご紹介していきます。
それでは早速にいきましょう!
「Helios-44-4 58mm f2」について

焦点距離 | 58mm |
絞り | 最小 f2.0 – 最大 f16 |
レンズ構成 | 4群6枚(※ダブルガウス構造) |
絞り羽根 | 6枚 |
撮影距離 | 最短 0.5m – 最大 ∞ |
フィルター径 | 52mm |
マウント | M42 |
重さ | 226g |
一般的なレンズ設計タイプの 1 つであり、背面合わせの 2 つのレンズを設置することによって色収差補正などに効果がある作りのことになります。
このレンズは、旧ソ連製のレンズでCarl Zeiss Biotar (カールツァイス ビオター)58mmf2を元に、1958 年から1992年までJupiterによって製造されました。
世界で最も大量生産されたレンズの 1 つとして有名です。
マウントはM42スクリューマウント方式を採用しているので、昔のフィルムカメラでは対応している機種が多数あります。
今となっては、変換アダプターを各社出しているので、現行カメラでもマニュアルレンズとして使用できます。
ピントを合わせる被写体を中心に、背景が渦巻くように変わったボケが出るのが特徴的です。
これはレンズの欠点とも言えますが、近年これが逆に味となり人気に火を付けています。
APS-Cセンサー機で使用した場合の58mmの焦点距離は87mmになるので、中望遠レンズとしても使える非常に便利なレンズです。
過去に今回のレンズの前期にあたる、「Helios-44-2 58mm f2」というレンズも紹介していますので是非そちらもご覧ください。(こちらの方が小さく小型です)
昔のレンズでオールドレンズと言われるものが、流行っているのをご存じでしょうか? オールドレンズは、白飛びや変わったボケがあるのが特徴で、最先端のレンズでは出せないエラーが味とも言えます。 今回はそんなオールドレンズの「Heli[…]
価格
フリマサイトやオークションサイトでは、¥7,000~¥10,000で取引されています。
Amazonで多数の在庫があります。
以下から販売状況を確認してみてください。
マウント変換アダプター


オーストラリアの会社が手掛ける、URTHのマウント変換アダプターを今回は使用しました。
材質はアルミニウムで作られているので、非常にがっちりとして肌触りもいいです。
あくまでマウントを変換するものなので、絞りやフォーカス、手振れ補正といったものはついていません。


私の場合、レンズ側がM42マウント、ボディ側がNikonのZマウントに変換できるものを買いました。
色もレンズと同じブラックなので、まとまりある色になります。
外観


M42マウントが採用されているフィルムカメラ「PENTAX SPOTMATIC SPOTMATIC F」にも装着してみました。
かわいらしいボディに対して、少しゴツく見えてしまうかもしれません。
作例
今回はNikon Z7に先ほどご紹介したUrthレンズマウントアダプターを介して撮影してみました。


















まとめ
ぐるぐるボケを出さない写真でもしっかりとした描写力なので、どんな場面でも使用することができます。
何十年にもわたって大量に生産されてきたという事実と、頑丈な金属デザインを考えると、人気だったのも理解できます。
みなさんも是非お試しあれ。