近年、デジタル技術の進化により、新しいカメラレンズが次々と登場しています。
しかし、その一方でオールドレンズの魅力に気づく写真好きも増えています。
私が実際にその魅力に気づき50本以上のオールドレンズを使用してきました。
本記事では、私が50本以上のオールドレンズを使用した経験をもとに、オールドレンズの本当の魅力やメリットについてお伝えします。
それでは早速本題にいきましょう!
オールドレンズとは?
オールドレンズは、往年のフィルムカメラ用に製造され、現在では主に中古市場で取引されているレンズの総称です。
これらのレンズは、デジタル時代においてもなお、その独自の特性や魅力から多くのカメラ好きに愛されています。
ブームが始まったのは、ミラーレスカメラが流行りだしたタイミングでした。
ミラーレスのフォーカスピーキングなどの機能が登場したことにより、デジタル一眼レフよりも扱いやすくなりました。
フォーカスピーキングは、デジタルカメラやビデオカメラなどの撮影機器に搭載されたフォーカス支援機能の一つです。
この機能は、被写体の焦点が正確に合っているかどうかを視覚的に確認することができる便利な機能です。
オールドレンズの選び方
オールドレンズの世界に足を踏み入れる際、適切なレンズを選ぶことは重要です。
数多く存在する中から自分に合ったものを見つけるために、以下にオールドレンズの選び方についていくつかのポイントをご紹介します。
焦点距離の選定
オールドレンズには、現代レンズと同様にさまざまな焦点距離が存在します。
被写体や撮影スタイルによって適した焦点距離が異なるため、まずは自分が撮影したい被写体に合った焦点距離を選ぶことが重要です。
絞りの特性の理解
オールドレンズは絞りの特性が独特で、ボケの質や被写界深度が異なります。
自分が求める表現に合った絞りの特性を理解し、選ぶことが肝要です。
よくある独特なボケとして、ぐるぐるボケがあります。
これは文字通り円を描く特殊なボケになります。
コーティングの有無を確認
古いレンズにはコーティングが施されていないものがあります。
コーティングがない場合、フレアやゴーストの発生が増える可能性があります。
ですが、フレアやゴーストが写真表現の一つにもなるので、必ずしもエラーになるわけではありません。
使用環境や好みに応じて、コーティングの有無を考慮しましょう。
メーカーやモデルの特徴の調査
各メーカーごとに異なる特徴があります。
同じ焦点距離でも異なるメーカーのレンズは描写が異なることがありますので、詳細な情報をリサーチしてから選ぶことが望ましいです。
特に私が気に入っているのは、Nikkorオールドレンズとロシア製レンズです。
コンディションの確認
中古市場で入手する場合、レンズの状態を確認することが大切です。
キズやカビ、絞りの動作などを確認し、できるだけ良いコンディションのものを選ぶようにしましょう。
もし自前でカビなどを除去できるのであれば、ジャンクレンズとして格安レンズ購入をおすすめします。
オールドレンズを50本以上使用して分かったこと
それではここからは、私が50本以上オールドレンズを使用して分かったことを4つご紹介していきます。
コストを最小限に抑えて楽しめる
オールドレンズの魅力の一つは、手頃な価格で手に入ること。
高額な新品レンズに頼ることなく、オールドレンズのコレクションを築くことで、予算を抑えながらもクオリティの高い写真を撮影することが可能です。
特に金額を抑えて、安定の写りを求めるのであれば、「NIKKORシリーズ」がおすすめです。
過去の記事にて、Nikon(ニコン)オールドレンズおすすめランキングをご紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。
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現代レンズでは出せない効果
オールドレンズならではの味わい深いボケや色味、そして特有の描写特性があります。
これらは現代レンズでは難しい表現を可能にします。
価格も抑えられて、クリエイティブな写真も生み出せるオールドレンズの力は、現代レンズでは敵わない力があります。
作りのこだわり
オールドレンズの製造過程や素材へのこだわりが、その独自性を生み出しています。
職人技が光るオールドレンズの作りに焦点を当てるとそのクオリティに圧倒されます。
特にオールドレンズでは、金属鏡筒を多く採用している為、所有欲や撮影時の幸福感が非常に大きいです。
マニュアルフォーカスの恩恵
自らピントを合わせるマニュアルフォーカスは、オールドレンズならではの操作感です。
この手作業による撮影の楽しみなどが、より一層写真のクオリティを押し上げてくれます。
マニュアルフォーカスは一見不便なように感じますが、アドバンテージが非常に高いです。
オールドレンズで撮影した作例
ここではオールドレンズで撮影した写真を紹介します。
使用カメラはミラーレス機で、マウントアダプターを介して撮影しています。
最後に
いかがだったでしょうか?
デジタル時代においてもなお、オールドレンズの魅力は色褪せることがありません。
そのヴィンテージな味わいや特有の描写効果、そして手に入れやすい価格帯といったメリットは、カメラ好きにとって一度試してみる価値があります。
ぜひ、オールドレンズの世界に足を踏み入れ、新しい写真体験を楽しんでみてください。