建築写真をまっすぐに、風景をより立体的に|「AstrHori 18mm F5.6 Shift」実写レビューと作例紹介

今回はAstrHori様より、単焦点レンズ「AstrHori 18mm F5.6 Shift」をご提供いただきました。

このレンズは、建物のパースをまっすぐ整えたり、構図を微調整したりと、普通のレンズではできない遊び方ができます。

シフト機能を備えた超広角レンズで、建築や風景をまっすぐ、美しく。
しかもサイズはかなりコンパクト。
“気軽に持ち出せるシフトレンズ”って、それだけでちょっとワクワクしますよね。

シフト機能で“歪みのない構図”が撮れる」「超広角18mmながら“驚くほどコンパクト”

そんな要望を兼ね備えたレンズ、「Astrhori 18mm f5.6 Shift」を開封から作例までご紹介していきます。

それでは早速本題にいきましょう!

「AstrHori 18mm F5.6 Shift」について

スペック

焦点距離18mm(APS-C換算27mm相当)
フォーカスMF(マニュアルフォーカス)
対応撮像画面サイズフルサイズ
絞りf5.6
レンズ構成5群7枚(高屈折率レンズ1枚・EDレンズ2枚含む)
絞り羽根
撮影距離最短 0.30m – 最大 ∞
フィルター径58mm
マウントSony E、Nikon Z、Fuji X、Leica L
重さ184g(Nikon Zマウント)
付属品フロントキャップ、リアキャップ

Astrhori 18mm f5.6 Shift」は、中国の会社「AstrHori」から販売しているレンズになります。

誕生は2018年で、ミラーレスカメラ、写真機材、光学製品などのアクセサリーの企画・開発・製造を行っている会社です。

「AstrHori 18mm F5.6 Shift」は、APS-C専用のマニュアルフォーカス超広角レンズです。

シフト機構で建築物の“倒れ”を補正できるコンパクトレンズ

最大の特徴は、レンズ全体を上下左右に動かせるシフト機構を搭載していること。

建物撮影で起こりがちな“ビルの倒れ”を補正でき、構図の微調整も簡単。

シフト量は±6mmで、レンズ前面を回転させることで方向を自由に変更可能です。

優れた携帯性と手頃な価格

全金属製で手のひらサイズのコンパクトさ。

パンケーキレンズのように薄く、軽量で扱いやすいのが魅力です。

価格は2万円前後とシフトレンズとしては破格で、これまで敷居の高かったシフト撮影を手軽に楽しめる一本になっています。

シャープな中心描写と遊べる個性

中心部はシャープでクリアな描写。

シフト量を大きくすると周辺にわずかな流れや歪みが出ますが、価格を考えれば十分満足できるレベルです。

逆光ではフレアが出やすい傾向もありますが、雰囲気として楽しめる個性の範囲。

対応マウントはSony E、Fuji X、Nikon Z、Leica Lなど複数あり、APS-Cミラーレス用として使いやすい一本です。

看板の歪みで見る「シフトなし/シフトあり」の違い

シフトなし|看板の縦ラインがやや内側へ傾き、圧縮された印象に

1枚目(シフトなし)では、カメラをわずかに上に向けて撮影しているため、看板の縦ラインが奥に向かってわずかに倒れ込むように傾いています

その結果、看板全体が細く見え、文字もわずかに縦方向へ圧縮されたような印象になります。

特に「篝火」「宿場」の大きな縦看板は、上に行くほど中央へ寄るように写り、実際よりも少しコンパクトに感じられます。

路地の奥行き感は出る一方、看板の存在感が弱く見えるのが特徴です。

シフトあり|看板の縦がまっすぐに立ち、文字の形も自然に見える

2枚目(シフトあり)では、カメラを水平のまま上方向にシフトさせているため、看板の縦ラインがまっすぐに立ち、その形が正確に写っています

「篝火」「宿場」の縦看板は上部のすぼまりがなく、文字の間隔や縦横比も自然です。

看板が正確な形で写ることで、店の存在感や“路地の中に浮かぶ明かり”としての雰囲気が強調され、写真全体のバランスも安定します。

建物と看板の両方を真っすぐ見せたい場合、シフト機構が大きく役立つことがよくわかる作例です。

Astrhori 18mm f5.6 Shift」の外観

Nikon Z6IIに装着してみました。

フルサイズ機に付けても前玉のボリュームがほとんどなく、まるでパンケーキレンズを付けているような感覚です。

シフト量は控えめながらも建築物のパース補正には十分で、夜の路地やビル街の撮影では構図の自由度が一気に広がります。

シフト操作を大きくすると周辺に甘さが出ることはありますが、価格帯を考えれば許容範囲と言えます。

Z6II のフルサイズで使う場合は、シフト方向や量によってはケラレが出ることがあり、用途によっては APS-C モードで運用するのが安定という印象です。

Astrhori 18mm f5.6 Shift」の価格

各種通販サイトで¥22,720で販売されています。

以下のサイトから販売状況をご確認ください。

Astrhori 18mm f5.6 Shift」の写真作例

Nikon Z6IIに装着して撮影しました。

Astrhori 18mm f5.6 Shift」のメリットとデメリット

メリットとデメリット、それぞれありますのでまとめてみました。

メリット

  • 圧倒的に手頃な価格と軽量ボディを実現し、誰でも気軽に建築撮影を楽しめる
  • ビルの垂直線をまっすぐに補正でき、構図を自在に調整できる自由度がある
  • コンパクトで取り回しがよく、スナップ撮影でも持ち出しやすい

デメリット

  • 光学性能は価格相応で、周辺部の描写やフレア耐性にやや弱点がある
  • 絞り固定やロック機構の簡素さなど、操作面での精度は高級シフトレンズに劣る

最後に

AstrHori 18mm f/5.6 Shift は、シフト量こそ控えめながらも、建築物のパース補正や構図の微調整をしっかりこなしてくれる一本です。

軽量・コンパクトで取り回しが良く、日常のスナップにも気軽に持ち出せる点が魅力。

周辺描写にわずかなクセはあるものの、価格を考えれば十分以上の表現力があり、シフト撮影の入り口として最適なレンズだと言えます。

「いつもの景色を、いつもと違う視点で撮ってみたい」──そんな時、新しい発見を与えてくれる一本です。

以上、「AstrHori 18mm f/5.6 Shift」についてのご紹介でした。

他にもNIKKOR Zレンズをご紹介していますので、合わせてご覧下さい。

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