今回は、深圳の光学メーカーAstrHori(岩石星)のレンズ「AstrHori 50mm F1.4 Tilt」をご提供いただきました。
安価なのにF1.4で、さらにミニチュア効果を出せる機能まで搭載されているこのレンズ。
そんな魅力的なレンズを開封から作例までご紹介していきます。
「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」について

焦点距離 | 50mm |
フォーカス | MF(マニュアルフォーカス) |
対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
絞り | 最小 f1.4 – 最大 f16 |
レンズ構成 | 6群7枚 |
絞り羽根 | 12枚 |
撮影距離 | 最短 0.40m – 最大 ∞ |
フィルター径 | 46mm |
マウント | Panasonic Olympus M43、Canon RF、Fuji X、Leica L、Sony E |
重さ | 339g |
「AstrHori 50mm F1.4 Tilt」は、中国の会社「AstrHori」から販売しているレンズになります。
誕生は2018年で、ミラーレスカメラ、写真機材、光学製品などのアクセサリーの企画・開発・製造を行っている会社です。
開放F値がF1.4と大きいため、非常に明るく、夜間撮影や高速シャッタースピードに適しています。
焦点距離は50mmで扱いやすく、風景撮影やポートレート撮影どちらの場面でも活躍できます。
そしてこのレンズ最大の特徴、チルト機能。
画角と被写界深度を好きなようにコントロールができ、ミニチュアのように見える写真やぼかしの調整をすることが可能です。
それでは開封から見ていきましょう。
「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」の開封

箱は黒色でデザインされており、高級感のある箱で作られています。

開封するとまずはじめに、取扱説明書が出てきます。
レンズはビニールに包まれ、緩衝材を使用し横からの衝撃を防げるように収納されています。


レンズキャップはフロント、リアどちらも付属しています。
レンズキャップは金属で回転ねじ込み式。リアキャップはプラスチックでできています。

全てメタルバレル、メタルマウントでプレミアム光学ガラスを兼ね備えたレンズになります。
さらにマルチコート技術&防塵、水しぶき、凍結に強いデザインでできています。
これだけの設計がされていればどんな過酷な環境でも安心して使用できそうです。

マウント部は耐久性に優れた金属製になっています。
対応マウントは全部で5つあります。
このレンズはNikon Zマウント用が装着されています。
「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」の外観

Nikon Z7に装着してみました。
金属製でがっちりしている見た目なので、NikonZ7との相性も非常に良いです。
レンズはそこまで重くないので、平置きしても前に倒れることはありません。
「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」の価格
各種通販サイトで¥46,999で販売されています。
以下のサイトから販売状況をご確認ください。
「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」の撮影テスト

それぞれの絞り値でテストしてみました。
ピントは中央にある構造物に合わせています。
周辺部








まずは右上周辺部の木で撮影結果を確認してみます。
F1.4では周辺減光はありますが、この絞りならここまで出るのは当然ですね。
解像感が増してくるのは、F5.6からでF11ではしっかりとした印象です。
中心部








次に中心の構造物を見ていきましょう。
F1.4では白く写り、パープルフリンジが目立ちます。
F2.8からパープルフリンジが軽減し、解像感が出てきます。
しっかりとにシャープに写りだすのはF4の時点からのようです。
パープルフリンジは、写真や映像撮影時に特定の条件下で発生する光学的な現象です。
高コントラストの被写体や明暗の境界部分でよく見られます。
この現象は、光の屈折や散乱によるもので、レンズの特定の部分や周辺でパープルや青紫色の縁取りが写真上に現れます。
原因は光の波長による色の分散や光学系の収差にあります。
「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」の写真作例
Nikon Z7に装着して撮影しました。






「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」の動画作例
チルト機能を使った状態で、動画撮影をしてみました。
動画だとさらにミニチュア効果を実感できるのでおススメです。
「AstrHori 50MM F1.4 Tilt」のメリットとデメリット
メリットとデメリットがそれぞれありますのでまとめてみました。
メリット
- 低価格で購入しやすい
- コンパクトで持ち運びやすい
- ミニチュアのような写真を撮影することができる
- 扱いやすい50mmレンズ
- 開放F1.4まで出せるため、暗所撮影、夜景撮影でも活躍
- チルト機能を使わなくても、普通に使えるレンズ
デメリット
- チルト撮影になれるまで時間がかかる
- チルト撮影時のピントの合わせ方に少し苦労する
最後に
実際に使ってみての感想は、ミニチュア効果が新鮮で楽しい撮影になりました。
普通のレンズでは出せない特殊効果なので、一度は試してみる価値ありです。
チルト撮影ではなく、通常撮影でもしっかりと使えるレンズなので一本持っておくと便利だと感じました。
以上、「AstrHori 50mm F1.4 Tilt」についてのご紹介でした。