今回も、深圳の光学メーカーAstrHori(岩石星)のレンズ「AstrHori 50mm F2.0」をご提供いただきました。
レンズを購入するときに、こんなことを思ったことはありませんか?
「安価でそれなりに写るレンズが欲しい!」「安くて高級感のあるレンズが欲しい!」
そんな要望を兼ね備えたレンズ、「AstrHori 50mm F2.0」を開封から作例までご紹介していきます。
それでは早速本題にいきましょう!
「AstrHori 50MM F2.0」について

焦点距離 | 50mm |
フォーカス | MF(マニュアルフォーカス) |
対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
絞り | 最小 f2.0(F1.7まで可) – 最大 f16 |
レンズ構成 | 5群6枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
撮影距離 | 最短 0.50m – 最大 ∞ |
フィルター径 | 52mm |
マウント | Panasonic Olympus M43、Canon RF EF-M 、Fuji X、Leica L、Nikon Z、Sony E |
重さ | 303g |
「AstrHori 50mm F2.0」は、中国の会社「AstrHori」から販売しているレンズになります。
誕生は2018年で、ミラーレスカメラ、写真機材、光学製品などのアクセサリーの企画・開発・製造を行っている会社です。
開放絞り値がF2と表記されていますが、実際はF1.7まで可変できるので、非常に明るいレンズです。
金属鏡筒で作られており、オールドレンズ好きな人には刺さる質感です。
焦点距離は50mmと扱いやすく、風景撮影やポートレート撮影どちらの場面でも活躍できます。
それでは開封から見ていきましょう!
「AstrHori 50mm F2.0」の開封

黒色でデザインされ箱で、二重構造です。

開封と同時に、取扱説明書と乾燥剤が出てきます。
レンズはビニールに包まれ、緩衝材でしっかりとガードされています。

レンズキャップはフロント、リアどちらも付属しています。
どちらもプラスチック製の、ワンタッチ式フロントキャップ、ねじ込み式リアキャップになります。

カラーはブラックとグレーの二色で、このレンズはグレーになります。
手に持つと重く感じ、金属鏡筒で作られている頑丈さが伝わってきます。
レンズは多層コーティングされており、収差を最小限に抑えられています。

マウント部は、耐久性に優れた金属製になっています。
対応マウントは、全部で6つあります。
このレンズは、Nikon Zマウント用が装着されています。
「AstrHori 50mm F2.0」の外観


Nikon Z7に装着してみました。
金属製で、がっちりしている見た目なので、NikonZ7との相性も非常に抜群です。
レンズはそこまで重くないので、平置きしても前に倒れることはありません。
価格
各種通販サイトで¥17,999で販売されています。
以下のサイトから販売状況をご確認ください。
撮影テスト

それぞれの絞り値でテストしてみました。
ピントは中央にある救命浮き輪に合わせています。
周辺部








まずは右上周辺部のビルで、撮影結果を確認していきます。
物理的にある開放F1.7では、周辺減光が見られます。F4から解消しています。
ですがこの絞りの値だと、当然の代償として割り切れます。
解像感が増してくるのはF5.6からで、F8ではしっかりと写る印象です。
中心部








次に中心の救命浮き輪を見ていきましょう。
F1.7では少しふわっとした白みがあり、パープルフリンジが微妙に発生します。
F2.8からパープルフリンジが軽減し、解像感が出てきます。
周辺部と同様に、しっかりとシャープに写りだすのはF5.6の時点で、F8で最大のシャープさが出ます。
パープルフリンジは、写真や映像撮影時に特定の条件下で発生する光学的な現象です。
高コントラストの被写体や明暗の境界部分でよく見られます。
この現象は、光の屈折や散乱によるもので、レンズの特定の部分や周辺でパープルや青紫色の縁取りが写真上に現れます。
原因は光の波長による色の分散や光学系の収差にあります。
「AstrHori 50mm F2.0」の写真作例
Nikon Z7に装着して撮影しました。








「AstrHori 50mm F2.0」のメリットとデメリット
メリットとデメリット、それぞれありますのでまとめてみました。
メリット
- 低価格で購入しやすい
- コンパクトで持ち運びやすい
- デザインに高級感がある
- 人の目に近い焦点距離50mmで扱いやすい
- 物理的にはF1.7まで出すことが可能、夜間撮影時も安心
- トルク感がぬるぬるで微調整もしやすい
デメリット
- フォーカスリングと絞りリングの間違えが発生する、知らない間に値が変わっていることも(ニコンユーザーは気になるかもしれません)
- 刻印がプリントの為、剥げる可能性あり
最後に
実際に使ってみての感想は、堅牢さや、写りも非常に満足しました。
この価格帯なら、一本持っておいて損はないと思います。
物理的にあるF1.7は、このレンズの目玉と言ってもいいでしょう。
以上、「AstrHori 50mm F2.0」についてのご紹介でした。