今回は、深圳の光学メーカー銘匠光学のレンズ「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」を株式会社焦点工房様からをご提供いただきました。
安価で購入ができ、尚且つAF(オートフォーカス)が搭載されているこのレンズ。
そんな魅力的なレンズを開封から作例までご紹介していきます。
「TTArtisan AF 32mm f/2.8」について

焦点距離 | 32mm |
フォーカス | AF(オートフォーカス) |
対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
絞り | 最小 f2.8 – 最大 f16 |
レンズ構成 | 6群9枚(LD異常低分散レンズ1枚、ASPH非球面レンズ2枚、高屈折低分散レンズ3枚) |
絞り羽根 | 7枚 |
撮影距離 | 最短 0.50m – 最大 ∞ |
フィルター径 | 27mm |
マウント | ニコンZ |
重さ | 195g |
「TTArtisan AF 32mm f/2.8」は、中国の会社「銘匠光学」から販売しているレンズになります。
日本では「株式会社焦点工房」様が代理店として販売を展開しています。
こちらの代理店では私もよく愛用している、マウント変換アダプターや各種カメラアクセサリを販売しています。
開放F2.8とオートフォーカスを搭載して重さ約195gというコンパクトなサイズで抑えられています。
32mmとあまり見かけない焦点距離ですが、風景撮影やポートレート撮影どちらも十分に力を発揮してくれる画角です。
そしてなんといっても注目すべき点は、AF(オートフォーカス)性能。
AF性能は、ピント合わせが苦手な人にとっても重要な機能ですので、搭載されていると安心です。
構造はSTM(ステッピングモーター + リードスクリュー)を採用しているので、スムーズで静かなオートフォーカスが可能となっています。
それでは開封から見ていきましょう。
「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」の開封

黒色でデザインされた高級な箱からすでに、期待が高まってきます。
箱のチープさもなく、細かいところまでのデザインにこだわりを感じます。


開封するとまずはじめに、取扱説明書と保証書が出てきます。
保証期間は2年間で、とても安心感があります。
レンズはビニールに包まれ、緩衝材にしっかりと固定収納されています。

レンズキャップはフロント、リアどちらも付属しています。
レンズキャップは金属で作られており、押し込んではめ込むタイプになります。

レンズはすべて金属で作られており、非常に頑丈なイメージです。
がっちりとした作りですが非常に軽く、カバンに収納しても負担にならない重さです。
内蔵式の角型レンズフードなので、よりコンパクトな状態にすることができます。
AFレンズだと少し重かったりするので、荷物の負担を減らしたい方にはおススメです。
さらに大きさも小さいので、カバンの隙間にも気軽に収納できます。

マウント部は金属製になっています。
対応マウントはNikon Zマウントとなっています。

マウント部にはMicro-USB B端子のケーブルの差込口があります。
パソコンと接続し、新しいファームウェアのバージョンをアップデートするために設けられています。
「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」の外観

Nikon Z7に装着してみました。
レンズが非常に小さいので、Nikon Z7やZ6などのフルサイズミラーレスに装着すると、コンパクトさがある見た目に変えてくれます。

次はNikon Z fcです。
レンズ同様、カメラ本体も小さいのでバランスよく見えます。
外観は非常にマッチしています。
特に角型レンズフードが、フィルムカメラ時代のレトロ感を引き立たせてくれています。
見た目の組み合わせでは、これが一番良い印象です。
あくまで見た目のバランスが良いだけなので、性能を最大限に活かすならフルサイズ機の使用が一択です。
「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」の価格
各種通販サイトで¥27,340で販売されています。
純正NikonZのAFレンズ(フルサイズ)を購入するとなれば、平気で5万は超えてきます。
安くても手を抜かない、しっかりとした作りになっています。
以下のサイトから販売状況をご確認ください。
「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」の撮影テスト

それぞれの絞り値でテストしてみました。
ピントは中央にある建物に合わせています。
周辺部






まずは右上周辺部の木で撮影結果を確認してみましょう。
F2.8では周辺減光について、少しありますが気になる程のレベルではないです。
しっかりと解像していくのはF5.6からの印象です。
空と木の間で少し、パープルフリンジが発生しています。
パープルフリンジは、写真や映像撮影時に特定の条件下で発生する光学的な現象です。
高コントラストの被写体や明暗の境界部分でよく見られます。
この現象は、光の屈折や散乱によるもので、レンズの特定の部分や周辺でパープルや青紫色の縁取りが写真上に現れます。
原因は光の波長による色の分散や光学系の収差にあります。
中心部






次に中心の建物部分を見ていきましょう。
F2.8からでも中央付近はしっかりと解像しています。
シャープに写るのはF4からで、さらにF5.6からシャープさが増していきます。
「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」の作例
Nikon Z7に装着して撮影しました。








「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」のメリットとデメリット
メリットとデメリットがそれぞれありますのでまとめてみます。
メリット
- 低価格で購入しやすい
- コンパクトで持ち運びやすい
- AF(オートフォーカス)付で使いやすい
- 珍しい32mm、よくある28mmや35mmの間で丁度いい焦点距離をカバー
- マイクロUSBポートが付いているので、将来のアップデートに対応
- AFの音が小さい
デメリット
- 純正に比べるとAF速度が少し遅い
- AF、MFの切り替えスイッチがない
- レンズフードが取り外しできない為、保護フィルターが装着できない
最後に
実際に使ってみての感想は値段、手軽さをしっかりとカバーしている印象でした。
そして他にはない珍しい焦点距離も注目すべき点です。
他にもレトロ感のあるレンズフードは、おしゃれな見た目を求める人にとってはおススメのポイントです。
以上、「TTArtisan AF 32mm f/2.8 ニコンZマウント」についてのご紹介でした。