今回も、深圳の光学メーカーAstrHori(岩石星)のレンズ「AstrHori 18mm F8」をご提供いただきました。
レンズを購入するときに、こんなことを思ったことはありませんか?
「建物を真っすぐに撮影したい」「シフト機能を安く体験したい」
そんな要望を兼ね備えたレンズ、「AstrHori 18mm F8」を開封から作例までご紹介していきます。
それでは早速本題にいきましょう!
「AstrHori 18mm F8」について

焦点距離 | 18mm |
フォーカス | MF(マニュアルフォーカス) |
対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
絞り | f8固定 |
レンズ構成 | 9群9枚 |
絞り羽根 | 0枚 |
撮影距離 | 最短 0.34m – 最大 ∞ |
フィルター径 | 58mm |
マウント | Canon RF、Leica L、Nikon Z、Sony E |
重さ | 167g |
「AstrHori 18mm F8」は、中国の会社「AstrHori」から販売しているレンズになります。
誕生は2018年で、ミラーレスカメラ、写真機材、光学製品などのアクセサリーの企画・開発・製造を行っている会社です。
こちらのレンズは、開放F8固定で明るいとは言えませんが価格も手ごろで、尚且つシフト機能を兼ね備えています。
F8でも日中であれば、スナップ撮影で気軽にサクッと撮ることもできます。
焦点距離は18mmと広角なので、風景撮影でも活躍できそうです。
それでは開封から見ていきましょう!
「AstrHori 18mm F8」の開封

黒色でデザインされ箱で、二重構造です。

開封と同時に、取扱説明書と乾燥剤が出てきます。
レンズはビニールに包まれ、緩衝材でしっかりとガードされているので安心です。


レンズキャップはフロント、リアどちらも付属しています。
フロントキャップは押し込み式の金属製で、リアキャップはねじ込み式になります。
シフト機能が備わっているので写真のようにスライドさせることができます。
この機能のおかげで建物撮影で発生する樽型の湾曲などを回避することができます。
こちらのレンズのシフト機能を利用する場合は、APS-Cモードで使用しましょう。
フルサイズで使用するとケラレを起こすので注意しましょう。

カラーはブラックの一色になります。
厚さは薄く、重さもないのでまさにパンケーキレンズのようです。

マウント部は、金属製になっています。
シフトができるレンズということもあり、独特な作りになっています。
対応マウントは、全部で4つあります。
このレンズは、Nikon Zマウント用が装着されています。
「AstrHori 18mm F8」の外観

Nikon Z30に装着してみました。
NikonZ30の軽量さと、レンズのコンパクトさがマッチして丁度いい感じになりました。
キャップ代わりに常時付けておいて、いざという時にスナップ撮影するのもアリだなと思いました。
「AstrHori 18mm F8」の価格
各種通販サイトで¥19,800で販売されています。
以下のサイトから販売状況をご確認ください。
「AstrHori 18mm F8」撮影テスト

絞り値がF8固定なので、フルサイズ、APS-C、APS-C(シフト)それぞれで比較してみました。
周辺部




まずは右上周辺部から見ていきましょう。
フルサイズだと周辺減光が見られます。
APS-Cに変更すると解消されます。
シフトさせるとわずかに減光しますが、ほぼ誤差と言えます。
中心部




次に中心部を見ていきましょう。
解像感は特に問題なしで、パープルフリンジも気になりません。
シフト機能を使用したことで、何か問題になるようなことはありませんでした。
シフト比較


最後に、シフト機能による変化を見ていきます。
効果は写真を見ると一目瞭然で、樽型の湾曲からしっかりと変化し、綺麗な直線になっています。
写真のような柱や、ビルなどの撮影でかなり活躍してくれそうです。
「AstrHori 18mm F8」の写真作例
Nikon Z7に装着して撮影しました。





「AstrHori 18mm F8」のメリットとデメリット
メリットとデメリット、それぞれありますのでまとめてみました。
メリット
- 低価格で購入しやすい
- コンパクトで持ち運びやすい
- シフト機能が手頃に体験できる
- スナップ撮影で活躍
デメリット
- シフト機能がAPS-Cのみ対応
- F値に物足りなさを感じる
最後に
実際に使ってみての感想は、軽さ、シフト機能が魅力的と感じました。
F8固定ではありますが、スナップ撮影でも活躍してくれる場面があるのでおすすめです。
シフト機能付きレンズはどうしても高価なものなので、まずはこの機能を知るために購入するのも選択肢の一つだと思います。
以上、「AstrHori 18mm F8」についてのご紹介でした。