【撮影テクニック】写真のバランスが良くなる構図の種類10選

構図と言われてどれくらいの種類をみなさん知っていますか?

漠然といくつか把握しているだけだと、なかなかバランスが取れた写真が作れません。

構図は最も重要な部分であり、写真の基本で位置と焦点距離を変更し視覚効果を表現することができます。

プロの写真家であっても多くのエネルギーを使うところです。

今回はたくさんの撮影シーンに対応できる基本的な構図10選をご紹介します。

日の丸構図

まずはじめは「日の丸構図」です。

写真中央部に被写体を置いて撮影する手法になります。

一見単純そうに見えますが安定した構図で、簡単にバランスをとることができます。

作例は建物ですがどの被写体にも使用できる構図となっています。

二分割構図

二分割構図」とは写真中央を起点として2つに分割して撮影する手法です。

水平線が見える海で使うとより綺麗な仕上がりになります。

地平線が見える草原にも活躍できる構図となっています。

三分割構図

三分割構図」は上下3等分にして交わる交点に被写体を設置する手法です。

交点の4つの場所であればどこへ配置しても問題ないです。

もしくは下から上に向かって、砂浜、建物、空のように横に三等分して表現する方法も可能です。

横3分割、縦3分割など1/3の比率で均等に分割されていれば問題ないです。

Point

どのカメラにも設定でグリッドを表示することができます。
慣れるまでは表示しておくことをおススメします。

フレーム構図

フレーム構図」は窓や枠などの向こうに見える景色を強調する手法になります。

枠の手前のシャドウは明るくせずに、窓の奥はハッキリと写すとより強調された写真に仕上がります。

Point

こちらの構図を使用する場合は、フレームの向こうに写る被写体をしっかりと意識しましょう。

注目したいフレーム先の被写体がハッキリしていないと、間の抜けた写真になってしまいます。

三角構図

三角構図」は写真の下部から上部に向かって伸びる三角をイメージして撮影します。

建物や木といった、上に伸びる大きな被写体を写す時におススメです。

この手法で被写体はより迫力あるものに仕上がります。

Point

50mm以上のレンズだと画角に収まらない可能があります。

大きく切り取れる35mmからの広角レンズで撮影しましょう。

対角線構図

対角線構図」は角度をつけて撮影する手法です。

意図的に傾けることにより、画像にダイナミックさとドラマチックな演出加えることができます。

Point

少しの傾きですと中途半端な写真になるため失敗したかのように見えてしまいます。

コツは思い切って大きく傾けることです。

放射線構図

放射線構図」は写真中央に向かって続いていく被写体に対して使うとバランスよく撮れます。

相互関係のバランスを構成するのによい構図になります。

これによりその場で感じている奥行きや臨場感を写真に収めることができます。

Point

上下左右が均等になるように撮影しましょう。

その場でうまく撮れる自信がない場合は広角レンズで事前に大きく撮影して後ほどトリミングを行いましょう。

サンドイッチ構図

サンドイッチ構図」は両脇に壁や柱などを挟み、中央部の被写体に目を向けさせる手法です。

フレーム構図と同様に中央部にある被写体が強調されます。

トンネル構図

トンネル構図」はトンネルの先に見えるものにフォーカスを当てる手法です。

少しフレーム構図と似ていますが、こちらはトンネルやアーチ状な場所で使用するといいです。

アルファベット構図

アルファベット構図」はSやCといったような形でカーブを写し出す手法です。

S字は橋、線路、電車、電灯など、C字はお皿を映した場面でよく使用されます。

ハイブリッド構図

ここからは2つの構図を組み合わせた構図になります。

「放射線構図」+「日の丸構図」

放射線構図」、「日の丸構図」を組み合わせたものになります。

奥行きを感じつつ、主役の被写体にフォーカスできるので引き締まった写真仕上がります。

「サンドイッチ構図」+「日の丸構図」

次は「サンドイッチ構図」、「日の丸構図」を組み合わせたものです。

手前の柵と柱で挟んで中央部に猫を配置しています。

望遠レンズや単焦点レンズで両脇をぼやかすと中央部がさらに引き立ちます。

最後に

構図はルールとして存在しているわけではないので自分の感性に従って写真作りをしても構いません。

ですが構図をしっかりと理解しておくことで調和がとれた写真が撮れることは間違いないです。

カメラを持たない日でも意識的に構図を考えて生活すると、撮影時に自然と取り入れられます。

写真撮影がマンネリ気味な人はこちらの記事も合わせてご覧いただくと参考になるかも知れません。

合わせて読みたい

写真撮影は趣味や仕事として取り組むことがありますが、どちらにしても時折マンネリ感を抱くことがあります。 私自身、何度もその経験があります。 この投稿では、マンネリを解消するための7つの効果的な方法をご紹介します。ぜひ参考にして[…]