みなさんは新しいレンズが出るたびに、購入を検討したり、実際に導入したりしてますか?
技術の進歩でレンズ以外にも様々な機材やアクセサリーに目がくらんでしまうことはよくあることです。
ですが、知っておく必要があるのが「高いレンズほど良い写真は撮ることができない」ということです。そこで気になるのがどんなレンズが必要か疑問が出てきます。
特に、レンズの選び方は初心者にとって難解な課題となることがあります。
この記事では、高いレンズほど良い写真が取れるという誤解についてと、本当の正しいレンズの選び方について探っていきます。
高いレンズほど良い写真が撮れるのは嘘

一般的な勘違いの一つは、高価なレンズが自動的に高い写真品質を意味するという固定概念です。
しかし、実際には価格と光学性能の直接的な相関性はなく、高価なレンズが常にベストな選択とは言えません。
高価なレンズは一般的に色収差や歪みが少なく、高い解像度を生み出しますが、これがクリエイティブな写真制作にどれだけ影響するかはケースバイケースです。
低価格なレンズでも十分に素晴らしい写真を撮ることができ、一部の状況では独自のキャラクターを持つかもしれません。
写真のクオリティ向上において、レンズの性能だけが鍵を握るわけではありません。
撮影技術やコンポジションの理解、ライティングの活用など、撮影者のスキルが同じくらい重要です。
さらに言えば高価なレンズであっても、それを使いこなす技術がなければ良い写真は生まれません。
予算に余裕があれば高級レンズも検討する価値はありますが、無理して高価なレンズを手に入れる必要はありません。
自分の撮影スタイルやニーズに合ったレンズを見つけ、コストパフォーマンスを考えることが重要です。
本当の正しいレンズの選び方
写真撮影において本当に重要なのは、自分の撮影スタイルや目的に合ったレンズを選ぶことです。
以下に、正しいレンズの選び方についていくつかのポイントを挙げてみます。
単焦点レンズを優先的に購入する

初心者が写真の基本を学び、クリエイティブな表現を追求するためには、単焦点レンズが最適な選択肢です。
シンプルな操作性、美しいボケ表現、軽量・コンパクトなどの利点が、写真撮影の楽しさをより身近なものにしてくれます。
初めての一本として、単焦点レンズを手に入れてみることを私はおすすめします。
特に私がおすすめしているのは焦点距離は50mmです。
過去の記事で、50mm単焦点レンズの魅力を紹介していますので是非合わせてご覧ください。
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レンズのデザインを意識する


レンズのデザインは写真に独自のアート性をもたらし、また実用性にも大きな影響を与えます。
レンズの大きさ、軽さ、肌触り、これらの点が自分の理想とした項目に当てはまらないと、どれだけ性能が良くても良い写真を撮ることができません。
自分の好みや撮影スタイルに合わせ、デザインの異なるレンズを試してみることで、よりクリエイティブな写真制作が可能になります。
デザインを意識したレンズ選びは、単なる機材選び以上に写真を豊かにすることに直結します。
広角レンズを購入しない


広角レンズは一部のシーンで非常に有用ですが、初心者が最初に購入するレンズとしては適していないことがあります。
私もカメラを始めたてのころ、広角レンズを使いこなせなくすぐに売却をしてしまいました。
広角レンズを使うには、操作の難しさや歪みの理解、コンポジションの難しさなどを考慮し、基本的な撮影技術を身につけた後に挑戦することが必要です。
初心者の方はまず、より使いやすく基本的な撮影に適したレンズから始めることをおすすめします。
オールドレンズの単焦点


新しいレンズだけが良い写真を撮る手段ではないこともここでお伝えします。
オールドレンズ(古いレンズ)も素晴らしい結果を生むことがあります。
中古市場で手に入る単焦点のオールドレンズは、個性的な味わいを写真に加えることができます。
さらに金額もお手頃なので、自分に合ったレンズを気軽に購入しやすいです。
別記事にて、Nikonのオールドレンズまとめを紹介していますので合わせてご覧ください。
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最後に
高価なレンズでなくても、適切なレンズを選ぶことで素晴らしい写真を撮ることはできます。
自分の撮影スタイルや目的に合わせて、慎重に選んでみてください。
価格だけでなく、レンズの特性やデザインにも注目し、撮影の幅を広げていきましょう。
撮影を楽しむことができれば、良い写真が生まれることは間違いありません。