【カメラ初心者向け】絞り開放で撮り続けるのは良くない?ありきたりな写真からの脱却法を紹介!

皆さんは普段、写真撮影の際どのような絞り設定で撮っていますか?

もしかすると、便利な絞り開放で撮り続けていたりしませんか?

実はあっているようで、間違いなんです。

実は意外と気づかない、「絞り開放で撮り続けるのは良くない」について詳しく掘り下げていきます。

この記事はこんな人におすすめ!

・便利だから絞り開放ばかり使用している

・背景がボケていい写真になるからよく使ってる

・シャッタースピードも速くできるし便利だから

それでは早速本題にいきましょう!

絞り開放とは?

絞り開放は、レンズの絞りを最大限に開けた状態で使用することを言います。

絞りは、レンズ内の光の量を制御するためのいわば装置みたいなもので、一般的にはF値として表されます。

F値は数値で表され、小さな数値ほど絞りが開放され、大きな数値ほど絞りが閉じられています。

例えば、F1.8は比較的絞りが開放された状態で、F16は絞りがほとんど閉じられた状態になります。

絞り開放で撮影した場合は、以下のような効果が得られます。

背景のぼかし(ボケ)

絞りを開放すると、被写体が鮮明に写りながら背景がぼけて、被写体が際立ちます。この効果は被写体を強調し、背景を引き立てるのに役立ちます。

被写体の明るさ

絞りを開放すると、より多くの光がレンズに入り、被写体は明るく写ります。これは暗い環境での撮影や、被写体をより際立たせる場合に有用です。

レンズの性能を活かす

多くの交換レンズカメラは、絞り開放で最高の光学性能を発揮します。絞りを開放することで、シャープでクリアな写真を撮影することができます。

絞り開放は、特にポートレートやマクロ写真など、被写体を美しく際立たせたい場合によく使用されます。

しかし、絞り開放を使いすぎると、これからご紹介していくような現象が起きるので乱用のし過ぎは注意が必要です。

それでは具体的にどんな点があるか見ていきましょう。

絞り開放で撮り続けるのは良くない?

同じような写真になる

絞り開放は写真撮影において強力な効果を持つ機能ですが、常に同じ絞り設定を使用することで写真が単調になり、クリエイティブな表現の幅が狭まる可能性があります。

そのため、これから技術を成長させ、魅力的な写真を撮影するためには、絞り設定の幅広い選択肢を活用することが重要になります。

開放で使いたい気持ちは痛いほど分かりますが、絞りの設定を柔軟に調整し、状況に応じた最適な撮影スタイルを見つけ出すことが、本当の意味で上達に繋がります。

別記事にて、絞り開放によるメリットとデメリットについて詳しくご紹介していますのでそちらも合わせてご覧ください。

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写真に影響が出る

絞りを開放で撮影すると、解像感が失われるという問題が生じることがあります。

知らなかった!という初心者の方も多いと思いますので、詳しく説明していきます。

まず一つ目が、解像感の減少です。

レンズの種類によって変化しますが例として、単焦点レンズF1.4で撮影したとします。

開放F1.4と、少し調整したF2.8で撮影した場合、結果は後者のF2.8の方が解像しています。理由としてはレンズの中心部を重点的に使用できるからです。

他の減少としては写真の周辺部です。

絞り開放で、写真の周辺部に色収差や像の歪みが現れ、解像感が低下します。

特に風景写真やマクロ写真などで細かさを重視する場合、適度な絞り値を選んで、被写体全体をクリアに写すことが重要になります。

RAW現像をする方は気にならないかもしれませんが、撮って出しで使う人は厄介になるので注意しましょう。

適切な絞り変更が大事

適切な絞り変更が写真撮影において非常に重要です。

絞りの選択は、写真の表現や効果に大きな影響を与えます。

適切な絞り変更について詳しく解説していきます。

時間帯でのコントロール

TTArtisan AF 32mm f/2.8で撮影した写真_5

夜間の際、手元に三脚がなく手持ち撮影をせざるを得ない場合は、開放で撮るのが好ましいです。(手ブレが抑えられるので)

例えば風景撮影だと、全体的にピントを合わせるのが一般的なので、この場合はなるべく絞ることがおすすめです。

暗所で開放による撮影は大きく問題になるわけでは何ですが、解像感が減少することだけは頭に入れておきましょう。

被写体と背景のバランス

解像感を意識しすぎて、大きく絞った撮影にすると背景も鮮明に写り、写真のバランスが悪くなる場合があります。

本来強調させたい被写体の印象が薄くなったり、写真がごちゃごちゃした雰囲気になります。

どれだけその被写体を強調させたいか、どこまで背景を鮮明に組み込むのか意識しながら絞りを設定しましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?

絞り開放は、写真の表現において強力な武器ですが、過度に使用することは避けるべきだと私は思います。

適切な絞りの選択が、写真の質を向上させ、ありきたりな写真から脱却する手助けになります。

カメラを使いこなすために、絞り開放以外のテクニックも紹介していますので是非他の記事も合わせてご覧ください。