【撮影テクニック】海外で猫を撮影する楽しさと撮影のコツ

旅行先で偶然出会う猫たち。路地裏で眠っていたり、市場で食べ物を狙っていたり、カフェの椅子を占領していたり…。

海外の猫は、日本ではなかなか見られない自由さを持っています。
私自身、タイを訪れるたびに猫を撮影していますが、国によって猫の表情や人との距離感がまったく違い、毎回新しい発見があります。

この記事では、海外で猫を撮る楽しさと、より魅力的に撮るためのコツを紹介します。

海外で猫を撮る魅力

猫はその土地の暮らしを映す存在です。
例えば、トルコやギリシャの街角には猫が溢れ、人と自然に共存しています。

タイではお寺や市場に猫が多く、僧侶の隣で昼寝していたり、屋台の足元でのんびり過ごしていたりする姿が印象的です。
こうした光景は、その国の文化や日常を猫を通して感じられるのが魅力です。

出会いを楽しむ

海外で猫に出会うのは偶然の出来事。

観光地で人慣れした猫に会うこともあれば、裏道で警戒心の強い猫を見かけることもあります。

ここで覚えておきたい豆知識。

猫は動かない人間の方に安心して近づいてくることが多いんです。

実際、タイで寺院の境内に座っていると、猫の方から寄ってきてくれることが何度もありました。無理に追いかけるより、自分がその場の一部になることで自然な出会いが生まれます。

距離感を大切にする

猫は国や地域によって人への警戒心が違います。
バンコクのカフェにいる猫はカメラを近づけても平気ですが、地方の市場では少しの物音で逃げてしまう猫も。

そこで大切なのが距離感のコントロール
近づけないときは望遠やズームを使って自然な表情を狙い、フレンドリーな猫であれば思い切って寄って撮ると、その場の親密さが伝わります。

光と背景を活かす

猫の写真は光と背景で印象が大きく変わります。
タイの強い日差しの下では影がくっきり出て、力強い写真になります。

夕方の柔らかい光なら毛並みがふんわりと見え、夜のネオンを背景にすると異国らしい雰囲気が生まれます。

猫+街並みを意識すると、その国らしさが伝わる一枚になります。

市場の看板や寺院の柱を背景に入れるだけでも、写真は“旅の記録”として価値が高まります。

猫らしい瞬間を捉える

海外の猫はとにかく自由。
大きなあくびをしたり、屋台の上に飛び乗ったり、石畳の上で伸びをしたり…。

自然な仕草こそ最高のシャッターチャンスです。

私がタイでよく撮るのは、猫がお供え物の花の横で丸まっている姿。

宗教的な空気と猫の生活感が同居していて、その土地ならではの写真になります。

旅先ならではの文化と猫

猫はその土地の文化や人々の暮らし方を反映しています。
イスタンブールの猫は市民に愛され、モスクやカフェに自由に出入りしています。

ギリシャの猫は観光客と共存し、石造りの町並みを背景にのんびり暮らしています。

タイでは、寺院や市場に猫が多く、僧侶や商人のそばに当たり前のように寄り添っています。

猫を撮ることは、その国の文化を撮ることでもあるのです。

撮影時のマナーと注意点

タイのバンコクにいる猫

猫を撮るときは、追い回したり無理に触ったりしないことが基本です。

猫にストレスを与えると、自然な姿は撮れません。
また、宗教施設や市場などでは周囲の人に配慮することも大切。特に寺院では静けさを乱さないよう注意が必要です。

マナーを守れば、猫も人も気持ちよく過ごせる撮影体験になります。

まとめ

海外で猫を撮影するのは、可愛い動物写真を撮るだけでなく、その国の文化や日常を同時に切り取る行為です。
特にタイの街角や寺院で出会う猫は、旅の記憶をより鮮やかにしてくれます。

出会いを楽しみ、距離感を意識し、光や背景を工夫する。猫らしい仕草を捉えれば、旅ならではのストーリーが一枚の中に宿ります。
次の旅では、ぜひ猫に目を向けてみてください。

きっとその街の空気まで写り込む一枚に出会えるはずです。