フィルムを自宅で簡単データ化!スキャンの手順から編集までを紹介!

フィルムスキャンは自宅でしていますか?それともお店にお任せしていますか?

私の場合は、お店でスキャンしてもらい、さらに自分でもスキャンしています。

今回はそんなどちらも行っている私が、「自宅でのスキャンの方法」と「お店スキャンと自宅スキャンの比較」についてご紹介していきます。

この記事はこんな人におすすめ!

・お店でデータ化を頼むと費用が高い…

・お店で毎回もらうCDの管理に困る…

・自分でスキャンして好きな色合いに変えたい!

・フィルムが自宅に多く残っている

このような悩みを抱えている人も多いと思いますので、この記事でぜひ解決していってください。

それでは早速本題にいきましょう!

フィルム現像について

フィルム現像の流れは、アナログカメラで撮影されたフィルムを現像液で処理して、最終的に写真を印画紙にプリントするプロセスのことです。

このプロセスは、フィルム写真特有のステップになります。

通常、フィルム現像は専門の暗室や写真スタジオで行われますが、自宅でも行うことが可能です。

自宅でのフィルム現像には、専用の暗室設備や現像技術を習得する必要があります。

もしその準備が難しい場合でも、お店で現像を行ってもらい、自宅でスキャン作業だけを行う方法があります。

今回ご紹介する内容は、あくまで現像はお店で任せて、スキャンは自宅で行うという流れになります。

自宅でデータ化する方法について

それでは自宅でフィルムをデータ化する際に、必要なことと手順を説明していきます。

経験がないとなかなか難しいですが、手順通りに行えば上手くできるので一緒にやっていきましょう!

今回使用するもの

自宅で簡単にスキャンするためにも最低限の機材で今回は挑みます。

必要なものは以下になります。

  • 現像済みフィルム
  • フィルムホルダー(自作でも可)
  • 一眼レフまたはミラーレス
  • レンズ(マクロレンズ)
  • スライドコピーアダプター Nikon ES-1(自作でも可)
  • AI オート接写リング PK-13
  • ライト(無い場合は太陽でも代用可)
  • ミニ三脚(あれば尚良し)
  • ブロワー

フィルムスキャンの準備

まずはフィルムについたホコリをブロワーで落としましょう。

万が一付いていても編集で消せるので神経質にならなくて大丈夫です。

この時、フィルムの面を誤って触ってしまうと指紋が付いてしまいますので、手袋を付けて作業しましょう。

もし手袋がない場合は、手を中性洗剤で良く洗い、油分を落としましょう。

フィルムスキャンの撮影

フィルムを固定アタッチメントにセットします。

しっかりと固定が確認できたら、次にカメラの準備をしましょう。

カメラを三脚の上に載せ、レンズに接写リングとスライドコピーアダプターを装着し、さらにフィルムホルダーをはめ込みます。

今回使用する機材は「Nikon Z7」とオールドレンズ「AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S」になります。

機材はこだわらなくてOK

カメラの指定はありませんが、解像度を上げたいという場合であればフルサイズ機種を選びましょう。

レンズはマクロレンズを選びましょう。これがないと近距離撮影ができないので必須アイテムです。もしフィルター口径が合わない場合は、ステップアップリングなどを使用しましょう。

次にスライドコピーアダプターの白い面にライトを照射します。

もしライトを準備できない方は、日中に太陽を代わりに使用しましょう。

これで準備は完了です、それでは次に撮影をしていきます。

カメラ側の設定はF8、ISOは最小、シャッタースピードは適度調整しましょう。

もし設定に困る場合は絞り優先モードにすれば安心です。

保存形式はRAWにしておきましょう。編集前提なので最高品質で記録しましょう。

あとはスライドをずらしていきすべてのコマを撮影していってください。

レリーズがない場合

レリーズがない時はタイマーで撮影するのが効果的です。待つ時間が長すぎると煩わしいので、2秒くらいで撮影していくとスムーズです。

フィルムスキャンしたデータを取り込み&Lightroom classicで編集

Lightroom classicにインポート

撮影したフィルムをパソコンに吸い上げましょう。

完了したらLightroom classicに読み込みます。

スポイトツールで指定

現像タブを開き、スポイトマークを選択し、フィルムの淵部分をクリックします。

これでホワイトバランスが変更されました。

トーンカーブの変更

最後にトーンカーブを逆方向に変更すると、ある程度の色が浮かび上がってきます。

あとは好みの色合いや明るさに調整してください。

トーンカーブを逆にしているので、値の調整はすべて逆向きになりますので注意しましょう。

最後に余分な端は切り取りをしておきましょう。

完成した写真です。私の好みでこの色合いになっています。

実際はもっと明るくしたり、シャドウを上げたり、自由に編集できます。

お店スキャンとの比較

お店スキャンと自宅スキャンどちらが安い?

お店スキャンは、CD作成まで依頼するとそこそこの値段が取られます。

ですが自宅だと一度機材を揃えてしまえば、何度でもスキャンし放題です。

それでは実際にどっちがコスパがいいか見て行きましょう。

お店スキャンの費用

カラーネガフィルム CDに保存550円
合計金額550円
※お店により変動あります

自宅スキャンの費用

フィルムホルダー1,799円
スライドコピーアダプター Nikon ES-13,255円
AI オート接写リング PK-133,000円
AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S (マクロレンズ)9,000円
合計金額17,054円
※最低限のアイテム数での計算です

お店スキャンの価格は、私の近所にあるカメラ屋さんを参考に計算しました。

マクロレンズに関してはすでに持っていれば0円、まだ持っていなければオールドレンズのAI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S がおすすめです。

もしお店で31回以上頼む可能性があれば、自宅スキャンで機材を揃える方がお得です。

31回以上もスキャンしない場合であっても、自宅スキャンは納得がいくまで時間をかけて編集できる利点があることだけは覚えておきましょう。

お店スキャンと自宅スキャンどちらの品質が良い?

品質の差ですが、正直どちらにも利点があります。

お店の場合だと、プロがしっかりとした技術で作業を行い、いい色味に調整してくれます。

ですが、高解像度を求める場合は、自宅の解像度には負けることが多いです。

その点、自宅スキャンであればフルサイズ機で撮影すれば高解像度でデータを作ることができます。

さらに自分の気に入る色味でお店が編集してくれるとは限りません。

自宅スキャンは自由自在に編集できますがプロではないので、試行錯誤を繰り返して色味を調整する必要があります。

お店スキャンと自宅スキャンは結局どちらがいい?

それぞれのデメリットとメリットを最後にまとめていきます。

お店スキャンのメリット

  • お金を払えばすぐにスキャンしてくれる
  • プロの視点で色味を調整してくれる

お店スキャンのデメリット

  • 毎回費用がそこそこかかる
  • お店が近くにないと面倒

自宅スキャンのメリット

  • 一度機材をそろえれば無料でスキャンし放題
  • 色合いの調整を追求できる
  • 高解像でスキャンが可能

自宅スキャンのデメリット

  • 初期費用に投資するか検討が必要
  • お店よりも時間がかかる

まとめ

結論は一長一短ということです。

たくさんフィルム撮影する人は、確実に自宅スキャンの方がおすすめです。

もし頻繁にフィルム撮影をしない人は、設備投資してしまうと損する可能性があるのでお店にその都度依頼しましょう。

今回使用したフィルムは、こちらの記事で紹介していますので、気になる方は是非こちらも覗いてみてください。

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